12月5日 産業都市委員会

◆委員(井上ノエミ) 
 墨田産業観光マスタープランの最後のほうに、インバウンドの対策として、都内の主な花街の規模が載っています。それを見ると、向島が一番大きいです。13もの料亭があって、新橋や浅草、赤坂、神楽坂よりも多いです。
 私は先月16日に江戸東京博物館の大ホールで開かれた「向島おさらい会」を見に行きました。多くの芸者さんが踊りを披露して、とてもすばらしいイベントでした。これはすみだのすばらしい文化だと思います。墨田区としても、是非このイベントを応援してもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。ご見解を伺います。

◎観光課長(菅原幸弘) 
 ご案内いただきました江戸東京博物館での11月16日の「向島おさらい会」です。墨堤組合の関係者の方から、私ども観光課に事前に情報提供をいただき、今回は調整の結果、観光協会から後援名義を出させていただくような対応を調整の結果、させていただいた経緯がございます。観光課職員も当日、見学を複数名させていただきました。内容を見させていただきますと、大変盛況で、会場も満員になっておりまして、多くの方々に見ていただきたいよい内容だったなという報告も受けているところです。
 花街の文化は、観光課としても本区の有力な観光資源になるかと考えております。
 今後はより一層、向島の墨堤組合とか、観光協会ともよく相談させていただきながら、ご案内いただいたようなイベントをはじめ、向島花街文化にどのような具体的な応援策ができるかについても、調整を進めさせていただければと思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 よろしくお願いします。
 日本では夜のイベントがないと、多くの外国人が苦情を言っています。お金持ちの外国人に是非向島に行って、たくさんお金を使ってもらいたいと思います。具体的なインバウンド対策が必要と思いますが、何か考えているのかお伺いします。

◎観光課長(菅原幸弘) 
 向島の花街の文化ですが、やはり日本独特の、また墨田区の独自の文化として、外国人の特に富裕層の方にもインバウンド向けの方にも、この夜の華やかな文化観光資源として、訴求力のある関心を持っていただけるものだと、観光課でも認識しております。いろいろな自治体等を調査してみますと、花街の観光資源というのは芸妓さんの洗練された踊りの技能の継承ですとか、あと、また、活動場所となる見番、料亭といった活動施設ですとか、おもてなしの場所が一体になって成立しているような状況だということも耳にしております。
 また、向島の周辺では来年度、北十間川、隅田公園の観光回遊路ですとか、新たなにぎわいの拠点もできてくるかと思います。そういったところとつなげてPRすることですとか、例えば公園も活用してインバウンドの方にも向島の文化をPRできるようなイベントの調整の工夫ですとか、そういった花街との連携も工夫しながら、どんなことができるか具体的な対応策について、墨堤組合とか観光協会ともご相談させていただきながら、具体的な対応策を検討させていただきたいと思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 是非英語も教えてください。

◆委員(井上ノエミ) 
 まず、墨田区の分譲マンションの適正管理に関する条例が平成29年4月から施行されています。この条例では、マンションの管理状況について届ける義務があります。区内には約1,300のマンションがありますが、現在、幾つのマンションから届出が出されていますか、お伺いします。

◎住宅課長(佐久間英樹) 
 本日現在の届出の状況です。本会議で区長からもご答弁させていただいておりますが、本日、対象物件数が1,202、それに対して提出をいただいていますのが663、提出率に表しますと55.2%となっています。これらの物件に対して、所管において少し調査をさせていただきましたが、現段階でこれらのマンションにおいて管理不全、あるいは管理機能が低下しているといったような事象は確認ができませんでした。適正に管理がされているものと認識しております。

◆委員(井上ノエミ) 
 今後、届出をもっと増やすための対策について、どのように考えていますか。

◎住宅課長(佐久間英樹) 
 未提出のマンション様に対しては、繰返し私どもから文書等によってご案内を差し上げているところでありますが、提出率は昨今、鈍化傾向にございます。そこで、今年度は築30年以上かつ未提出のマンション120棟に対しまして、ローラー作戦を実施しました。1軒ずつ訪問して、現状を調査させていただいた。その中では、建築士による外観目視調査なども実施いたしておりまして、把握をさせていただきました。
 したがいまして、今後そういったローラー作戦のような形で一軒一軒当たっていく努力が必要だと思いますし、これまで実施をしてまいりましたとおり、例えば個別にご案内を送る、あるいは区報、区ホームページ、窓口のチラシなどを通じまして地道に取り組んでいくことが重要であると思っておりますので、そのように取り組んでいきたいと思います。

◆委員(井上ノエミ) 
 私は、新しいマンションはそれほど心配する必要はないと思います。やはり東京都の条例で決めているような40年、50年の古いマンションを心配しています。
 そこでお伺いしますが、墨田区の大変古いマンションで、現在どのような問題があるのか教えてください。

◎住宅課長(佐久間英樹) 
 先ほどご答弁させていただきました、663件提出をいただいたマンションと、120棟の外観目視調査を行ったマンションにつきましては、現段階では大きな問題は起きていないと捉えております。適切に管理をされていると思っております。ただ、残りの部分につきまして、今後、調査を進めていく中で、恐らく一定数は管理不全の兆候がある建物などが、拝見するようなことがあるんじゃないかと思っております。そうした中で、もしそうした物件で仮に管理組合そのものがないことがありますと、それは管理不全につながりやすいことがありますので、例えばマンション管理室と連携して、管理組合の重要性について訴えかけていくと、そういうご案内をしたいと思います。
 また、その他、私どもで幾つかマンション支援施策がございますので、そうしたものもご案内をしていく。もし現段階で、国や都、私どもも含めまして、適切なマンション施策がないような、そういう事例にあったような場合には、それは改めて検討していくということだと思いますので、しっかり取り組んでいきたいと思っております。